お持ちの顧客情報を、MQ.NET で使用できるようにし、且つ ZMAP-TOWNIIの世帯情報とマッチングさせる手順についてご説明します。
元の顧客テーブルは下記のような情報であると仮定します。
1. 顧客テーブル に UserID 列と MQLink 列 を追加します。
UserID 列にはマイナスの連番を初期値として与えます。
MQ.NET は UserID 列がマイナスだと「まだリンクしていないデータ」と みなします。
MQLink 列は「0」を初期値として与えます。
2. mq 顧客 テーブルを作成します。
テーブルの構成は mqZOKUSEI テーブルと同じで、レコードは 1 件もない状態にして下さい。
※mqZOKUSEI をコピーして貼り付けし、「構造のみコピー」を選択されると便利です。
3. mqAtrDefine テーブルに顧客テーブルの情報を追記します。
AtrID は他のレコードと重複しない数値を設定します。
USENAME は任意の文字列です(MQ.NET では使われません)。
TableName にはテーブル名である「顧客」を設定します。
LayerGroup は現在使用されておりませんので「-1」としてください。
MQ.NET はここに記載されているテーブルを属性としてみなします。
4. テーブルと階層との関連付けを mqLayerLinkInfo に追記します。
TOWNII の世帯情報(Zokusei テーブル)は、82,83,84,129 階層にリンクしておりますので、それ
と同様とします。
AtrID には、先ほど mqAtrDefine に追加した値を設定します。
Layer には Zokusei と同じく、82,83,84,129 を設定します。
計 4 レコード追加します。
これで、顧客テーブルが ZOKUSEI と同じく 82,83,84,129 階層とリンクさせる事ができました。
5. マッチングを行います。
① マッチングの例として、顧客の住所で ZOKUSEI テーブルを検索します。
② 見つかったレコードの UserID で mqZokusei を検索します。
③ 見つかったレコードの Key1~Key4 を使い、mq 顧客にレコードを挿入します。
UserID は、顧客の UserID の値をプラス反転させて設定します。
④ 顧客テーブルの UserID を mq 顧客と同じくプラス反転させ、MQLink 列を「1」にします。
これで顧客テーブルの 1 レコードを、ZMAP-TOWNII の図形とマッチングする事ができました。これを顧客のレコード数分繰り返します。
注)②の手順で UserID で mqZokusei を検索した時に、まれに複数のレコードが見つかる事があります。これは 1 つの属性が複数の建物にリンクしている場合(離れ等)でその場合は複数レコードをコピー対象とします。